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2005年05月27日

時計館の殺人 (綾辻行人)

刻の歪んだ館。

通称「館シリーズ」の第五作目。相変わらず呪われそうな雰囲気がいい。
古い洋館と聞いて思いつくようなゴシックホラー的な恐怖に加え、
今回の時計館は閉鎖空間としても機能しているので、極限状態の恐怖ミステリ風味もあり。
トリックもさることながら、その順調に犯人の思惑に填っていく様が、一層恐怖に拍車を掛けているんだろうか。
追いつめられっぷりが素敵すぎます。KOOL過ぎるんだどの犯人も。最高に。


私はパズラーとしてでなく雰囲気を追いかけるタイプの読み方をするので、
この引き込まれ易い幻想と文章は好むところなのです。
トリックとしてはどうだろ、第三者視点なので気づきやすいかもしれない。あと相変わらずのアレ。
最後の最後はオチとしてオチてたと思いますが、ちょっと唐突だったかもしらん。


ネタバレ覚悟といっても、ミステリは書けないよなぁ。。

投稿者 kagerou : 2005年05月27日 01:10

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コメント

この前は配慮が足らずごめんなさい。
館シリーズは前最近出た分厚い奴の上下巻になってるの以外はよみましたけど、このシリーズってある意味ミステリーとしてはずるいよなぁというかなんというか。
書いてある情報だけじゃまず解けないし、犯人を勘であてることになるのが・・・w
ということで、ミステリー読むならS&Mシリーズお薦め。
あわない人にはあわないと思うけどかげろうさんには間違いなくあうと思うんで。
犀川せんせーが格好いいのですょ。

投稿者 はさき : 2005年05月27日 02:16

いあいあこちらこそすいませんです。
S&Mてと、すべてがFになるやつでしょうか。
あれは読みました。だからOS以下略
なんでわざわざログインしてメール読んでんだとか一寸特殊趣味でしょうか<違

館のほうは感であてるっつーより、
「提示されていない前提条件」を探さないといけないのが
パズラー的に云うとピースが出そろっていない感じを受けるのでしょうか。
でも時計館は知人のミステリマニアによるとかなり良い感じだそうです。
アレと迷路館が意見が分かれる二極だとかなんとか。
いや迷路館はいろんな意味で反則ですが<何

投稿者 かげろ : 2005年05月28日 00:57

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