Script Life 千夜一夜 松本軽井沢木崎湖巡礼の旅2005 冬
※この物語はフィクションです。実際の人物、団体および商品名とは一切関係の無いと云うことにしたいのです。

写真撮影:kagerou@管理人、立花氏、Chilrel氏、山茶花氏

02/26 06:30 到着 1

うっすらと空が白んできた午前6時。
同室のChilさんが誰かと話す声で、俺は目が覚めました。
どうやら後発の山茶花さんが到着していた模様。

ちょうど目も覚めたことだしと、一緒に迎えに行くことに。

宿の人に断って外に出ると うわ寒い
外は既に薄暗く、外出するには十分な明るさではあったのですが、
辺り一面、白く染まっていることが逆に、明るいのか暗いのか分からない奇妙な感じを与えてくれます。

勿論、我々以外誰も動いていません


そして待ち合わせの場所、星湖亭前公園へ。
この場所に来るのも三度目になります。けれど早朝に、しかも雪の中に来たのはこれが初めて。
そこまでの道については、ある程度除雪してあったため、まぁ普通の雪道程度の印象だったのですが、
流石に公園内は雪積もり放題。
埋まってる埋まってる


公園内だけ地面が一段高いんじゃなかろうか と思えるほどに。
積もっている雪を手に取ってみる。手にまとわりてくるような感触。
うわー砂糖菓子のような雪ってホントにあるんだ

そんな中、 滑り台の上で一人たたずんでいる山茶花さん発見
なんか黒いものがうごうごしているとおもったら。<何


02/26 08:00 さてスキー行ってきますよ

山茶花さんと合流して宿に戻り朝食。
どう考えても 仕事逝くより早起きなスケジュール を進行させつつ電車に乗り、いざスキー場へ。
木崎湖の周り(というより大糸線の路線沿い)にはスキー場が なんかもうこれでもか というほどあったりして
どこにするかは迷ったのですが、結局「 白馬さのさかスキー場 」に決定。

宿からスキー場までは電車で20分ほど。 ただし一時間に一本。あれば良いほう。マジで。
時刻表を調べて、 8時台の次は11時台 という驚愕の事実を知ってしまった我々四人は急ぎ駅に向かいます。
山茶花さんは夜行疲れもあってスキー不参加。冬の木崎湖を巡る旅に出る。

外は最高に良い天気で、密かにスキー焼けを心配するほど。
スキー用具はレンタルするつもりだったので荷物もほとんどなく、電車はまったりと進みます。
雪が眩しいんです、ほんとに


そして到着。思ったより人がいないというか、その時間に居合わせたのは 俺らと、あと一組程度。
電車で乗り合わせた人は殆どスキー客 (というよりスノーボーダー)だったわけなのですが、
海ノ口から南神城までの間に別のスキー場が複数あり、順調に人が減っていきました。上手く分散したようです。

シャトルバスを待ってゲレンデへGo。よく考えるとスキーなんぞ 5年はやってない
どれほど派手に転がるか今から心配ですよ


※TIPS 『巡礼者』を入手しました
※TIPS 『経験者』を入手しました



02/26 10:00 胸を張って背筋を伸ばして気合いを入れてDied.

なんかもう マンガみたいな転がり方 してる気がする 俺。



………………いやさ、とりあえずスキー道具借りて準備して、軽く初級コースで肩慣らしですよ。
どうも 錆だらけだが 運動はそう簡単に忘れないみたいで、自分でも思っていた以上に滑れる滑れる。
場所が広いからかオリンピックのほうに行っているのか人も少なく、
ぶつかるんじゃないだろか という心配もそんなに無かったからかもしれない。

特に転げることもなくリフト乗り損ねることもなく、結構順調だったことに 気を良くした我々は最上界へ


そして全滅


例えるなら、そう、RPGで 「この辺の敵よゆーだな」 って云って橋を渡って Died.
降りてくる人たちは勿論普通に滑ってくるものだから大丈夫そうに見えて、、 せっかくだからこのリフトで上ろうぜ という意見に反対者は無く
リフトが上るにつれ悔やむ者が増えて逝く有様


てっぺん到着。







ありえねー。




っていうか 何でそんな崖っぷちみたいな状況 なんですか!?
どういうことですか!?

一同、
だまくらかされてつれてこられた初心者みたいな顔 を、
互いに見合わせるしかすることがない。

リフトに乗って戻ろうか という弱い考えが脳裏をよぎる。
だがそれは 昔やらかしたネタなので却下
いやぁ晒し者とはあのことだと思います。ははは。






……ええい埒があかん。とりあえず踏み込めば 後は下に行くだkうわっぁぁぅtぁぁあぅあぁあぁあぁぁっっっっぅあぁぁぁぁぁぁl!!!!


横転。そして沈黙。


全く制御が利かなくて こりゃヤバイ と思い横倒し になったはいいが、
そのまま何かに引きずられるように転げ落ちる俺

っていうか 転んだら停まってください。 頼むからマジで!


他の皆はどうしただろう……と起きあがり、上を見上げてみるとゆっくり降りようと 努力している人 が二人。
すごいいきおいで下まで降りていく しか選択肢が無い が一人。




……………… あ、こけた。



兎に角、俺も下まで降りなくては……と次の一歩を踏み込む。いや滑り込む。
滑降。 急加速。 奪い取られるコントロール。 横転。


以下繰り返し




………………ぁー。やっと斜面がなだらかになったよー
とりあえず降りきった俺は、先行している筈の祐さんを探す。
ぶっちゃけ 滑りながら確認するほど余裕が無かった のでロストしてしまっていたのです。

……と、あれ? ほんとに居ない。
上からChilさんと立花さんも降りてきて、「先に来てないの?」と聞く。あれー?
そのとき。





なんで上から見慣れたスキーウェアが滑り降りてくるのか




「っていうか降りきらないで待っていたんですか?」
「いや、 みんな来ないからもう一回上まで


マジか



すげeeeeeeeeeeっ!  しかも俺ら殆ど追いつかれちゃったですよね! 二週目!」
「うん、 しかも転ばなかったぜ! 一度も!

すげeeeeeeeeeeっ!


「一回滑るとだいたいコースのコツが分かるんよ! ホント滑りやすい感じなんだって! それに」



「スピード出てると、転ばない」













「祐さん、それは真理だとは思うが質問に答えてくれ祐さん。それについて―――」

「もしも俺が 停まれ って云ったら 停まれるか?



沈黙。





転んでも良いから停まれ って云ったら 停まれるか?








奴は一息置くと遠くを見ながら俺にこう云った
「転んだら負けかな、と思ってる」 待て!


いくら 赤い からって それはないだろう祐さん




初心者からの身を持って思いしった忠告。
転んでもいいから停まりましょう。
転んでも停まれる速度で滑りましょう。


ていうか、停まれ


ちなみに転び方は山側に倒れ込むような感じがいいかと思います。足は揃える。尻餅は付かない。コテンと逝く感じ。
下は雪なので全然痛くないです。下手にスキー板が立ってたりすると勢いでひどいことになるので気をつけてください。

あと、板が変な風にねじれてしまったら即座に板を外すことかなぁ。
履いたままで無理に立ち上がろうとすると そのまま滑り落ちるオチが待っている ので注意



※TIPS 『小休止』を入手しました



02/26 12:30 昼食時

必死 で転げ落ちて下までたどり着いて、
何を思ったのかもう一度 てっぺんまで上って やっぱり転げ落ちて
一寸長めのコースを滑ってから昼食休憩。 カレーがあったからカレー<何


食堂があったかくて そのまま寝そうになった のを気力でカバーしてまたゲレンデへ……


※TIPS 『到着 2』を入手しました



02/26 17:20 温泉々々

いやー転んだ転んだ
ということで疲れをすっかりと癒すために 温泉ですよ温泉


一旦旅館に戻りアーさん山茶花さんと合流して、一路ユープル木崎へ。
あー露天風呂いいなぁ。このクビから下があったかくて息苦しくない感じがいい。
もういつまででも居られるよ……と思っていたら、顔に冷たいモノが。

あ、雪か。


ちらちらと雪の舞う中でぐったり温泉につかりつつ話し込んでいてふと気づく。
なんか妙にアタマが冷たい。そりゃ冷えてるけど…… 凍ってるけど!?

なんかパリパリしてる髪が 。風呂はいってて 髪が凍ってるのは初めてだ




気が付いたら一時間半経過。
あーふらふらする……のどが渇いているのかいないのかよくわからない……

すっかり闇に包まれたゆーぷる木崎



※TIPS 『ア ー さ ん 2』を入手しました



02/26 19:30 思い知る瞬間

天然には勝てないと思い知る瞬間

風呂から戻っての夕食時。スキーの話題やら付近の雪景色やらの話題から、
いつのまにかアーさんの天然っぷり中心にシフト


具体的にどうとは云わないけど 食事中に転げ回るほど笑えた のはヤバイと思うマジで。
天然という 凡ての芸人が欲して止まない天賦の才能 には 絶対勝てない
その場の誰もが 思った食事時でした。
戦力が違いすぎる。圧倒的だ。


02/26 21:00 金田一耕助vs

食事も終わって、今日もUNOを……とやっていたのですが、
途中から皆、テレビドラマ「金田一vs明智」に 注目
主に祐さんにつられて<何


理不尽というかツッコミどころがというか もう笑うしかない というか、
そのトロッコどこから出てきた とか その発砲スチロールなんですか とか
誰だよお前 とかもう面白すぎます。

探偵二人が雪の斜面転げ落ちて CM開けたらトロッコで登場 とかもう どうしようかと
正直これ作った奴は 何か受信しているに違いない とか思いながら寝転がって観ていたら、
いつの間にか時間が過ぎて誰も居なくなっていました 要するにそのまま寝てた


_| ̄|○
寝転がっているのは危険だ、みんな


どうやらその後、寝てた人を抜いてUNOは続行されていたようで
またしても祐さん大活躍 だったらしいのですがそれはまた別の話。


※TIPS 『深夜半』を入手しました



02/26 END 二日目 終了

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02/26 TIPS 巡礼者

雪道を徒歩で木崎湖一周 の旅に出る山茶花さんとは海ノ口駅で一旦お別れ。
縁川商店に寄って、湖を逆時計回りに巡回するそうな。

山茶花さんオンステージ

縁川商店到着

埋もれた踏切

ほんとにここ岐阜県の隣なんですかね

神社も真っ白

道路はかろうじて平気。その脇道はすごいことに。

稲尾駅もがっつり埋まってる

OPの坂道も通行止め

星湖亭。冬季は休業なんだそうです。








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02/26 TIPS 経験者

「ところでさ、皆はスキーやったことあるん?」
「ちなみに俺は5年くらい前になるかなぁ。最後は」


「僕はこのあいだスノーボード初めてやったけど、その前は7年くらい前ですね」
「それで今度は ショートスキー か。なんてひとだ」

「ここ10年はやってないかもなぁ……」
「随分とやってない気がする。ウェアはたまたまあったんで持ってきた」


つまりみんな「やったことあるけど昔の話」というところか。
スキー用具もほぼ全員がレンタルを申し込む。真紅のウェア持参分のみ例外。





中途半端な経験者ほど始末が悪い。これが重要になるとは。
ぜんぜん駄目なやつとか一人でも居たら、てっぺんまで逝くことは……_| ̄|○







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02/26 TIPS 小休止

「……………… 氏ねる

転げ落ち終わった後での小休止

「とりあえず次はもうちょい平坦なところにしませんか」ということで、
コース地図を見てその後を検討することに




………………




「今のコース、 上級者向け って書いてあるんですけどっ!」

やっぱりだまくらかされてた







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02/26 TIPS 到着 2

食事中に電話が入る。

「アーさんが到着したって」


この時点で漸く、全員が木崎湖近辺に到着

アーさんと山茶花さんは合流してそのまま木崎湖畔散策へ。
我々はアーさんのはっちゃけっぷりを後で思い知ることになる。 主に山茶花さんによって

Kick!

投擲

雪上のダンシング・ステップ








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02/26 TIPS ア ー さ ん 2

スキーも終了して、電車に乗って戻ることを連絡する。
「山茶花さんはもう宿らしい。アーさんはまだ散策してるって」
「駅の付近なら一緒に戻ることにするか」




「……………… 電話に出ネェ
やっぱりか



とりあえず 全員が順番に掛けて 全員撃沈
仕方ないので留守電にメッセージ入れて、電車に乗って稲尾駅に向かう。



「……あ、メールが来た」
ほんとだ。


もう宿にいる って」
ははは。そうか。






そして宿に戻って薄暗い部屋で倒れ込んでいるアーさんを発見し、
殺人事件の現場か!?  と見間違えるよな状況を目にしたのはまた別の話。
第一発見者は俺。ほんとにびっくりしました。マジで。
とりあえずこの写真鑑識回しとけ








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02/26 TIPS 深夜半

………………皆がすっかり寝静まってから目が覚める。
時計を見ると午前三時を過ぎたあたりを指している。
流石に風呂も開いていない。けど、妙に目が覚めたので縁側で涼んでみる。
曇りガラスにエイエソの文字を書いてみる


眠くなったのでまた転がる。そのうち寝る。







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参考リンク
すこしふしぎ はちみつ巡礼ガイド
「おねがい☆ティーチャー」舞台訪問 〜軽井沢編〜



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